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4 “信頼関係の証”スキンシップ
始まりのごあいさつが終わると、先生は子ども達一人一人をギューっと抱きしめます。

これは子ども達の情緒を安定させる為に、最初に行なうことが肝心です。

この時に、

「子どもは一番先頭(最初)が好き」

ということを予め理解しておくと良いと思います。

恥ずかしがりやさんなど、表面に出る感情での個人差はありますが、まずほとんどの子どもが

「一番最初にギュっとしてもらいたい」


と思っています。ですので公平に日替わり(または週替わり)で抱きしめる順番を決めておくと良いでしょう。

もう一つ重要な点を補足しますと、教室内には自己主張が強い子(積極的な子)もいれば、そうでない子(消極的な子)もいると思います。積極的な子はどんどん手を挙げますので、授業中も先生とのコミュニケーションが多く取れますが、消極的な子は、日によっては一度も手を挙げることも発言することもないまま授業が終わってしまう、なんて経験をされたことがあるのではないでしょうか?

消極的な子にとっては、このスキンシップの時間が先生を独り占めできる貴重な時間になりますので、ぜひ「よく来たね〜。先生会いたかったよ〜。」という気持ちを込めて(もちろん言いながらでも)抱きしめてあげると良いと思います。


さて、今回のテーマであるスキンシップですが、ここで気をつけるべき点は“スキンシップをするから信頼関係が築かれる”ということではない、ということです。

信頼関係はあくまでも日々の(または毎週の)積み重ねの上に成り立つものですので、子ども達との日頃の相互コミュニケーションが何よりのカギとなります。

これは大人同士でも言えることですね。信頼関係が成り立っていない相手とのスキンシップはちょっと抵抗があるものです。まして感受性の強い子どもはなおさらです。

その相互コミュニケーションの要が『誉める』ことなのですが、(決してお友達関係になることではありません)『誉める』ためにはどんな小さな成長でも見逃さない『目』を持つことが大切です。そして、この『目』を持って見ていてくれるということが、子ども達に、ひいては保護者の方々にも安心感と信頼感をもたらします。

確かに○○くん(○○ちゃん)と△△くん(△△ちゃん)との間には、個人差という差はあります。しかし一人ずつを見れば、必ず以前よりも成長している部分があるはずですので、その成長した部分を認め、誉めてあげることが大切です。

そしてもう一つ、今回は相互コミュニケーションがカギというお話をしましたので、注意を促すべき子どもに対し、もし直接的に言わざるを得ない状況となった場合、どういった言葉掛けをすれば良いのか?をお伝えして最後とします。

前回は、「待つ」か「既に準備が整っている子を誉める」ことできづかせ、そのきづいた行為に対して誉めるというお話をしましたが、それでも効果がなかったり、周りに他の子がいない時などは、

「○○くん(○○ちゃん)、今は何をする時間だっけ?」
「○○くん(○○ちゃん)、今はお話しても良かったっけ?」


このように正解を導く問いかけを行なうと良いと思います。そしてその答えが正解であれば、そこで誉めてあげるのです。このような「きづき」を生む相互コミュニケーション(言葉のキャッチボール)の繰り返しが信頼関係を構築していくのです。

“スキンシップをするから信頼関係が築かれる”ということではない、というのは以上の理由によります。ぜひ皆様には、信頼関係があるからこそスキンシップが活きてくる、ということを忘れないでいただきたいと思います。


『誉める』ことの繰り返しが、しつけにつながるということがご理解いただけたのではないかと思います。これが定着しますと、『誉める』ための環境づくりである教室内のルールは完成です。
 
 
 
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